仮想と物理とエトセトラ

xRや物理とかごった煮の備忘録的技術ブログ

MRTK(2.7.2)のExampleを試す その2 (Boundary, Diagnostics)

今回は前回の続きです。

xr-physics-work-etc.hatenablog.com

前提

今回の前提は以下です。
Unity 2019.4.17f1
MRTK 2.7.2

準備

前回と同じようにPackage Managerから対象のデモをImportします。
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Boundary Visualization Example

このサンプルでは、PlayAreaなどを視覚的に表示することができます。(VR向けのため、HoloLensでは動作していないと思われる)
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CoreServices.csを介してIMixedRealityBoundarySystemを操作することで、表示/非表示を切り替えています。

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有効/無効を切り替える対象であるBoundsry Visualizationについては下記に記載があります。

docs.microsoft.com

### 詳細は、VR機器で試すことができた際に追記 ###

DiagnosticsDemo

このサンプルでは、アプリの状態を示すDiagnosticの機能を表示/非表示にできるサンプルです。
DiagnosticDemoControls.csが使用されているかのような記載がScene上にありますが、該当するスクリプトは見つけられず。。。記載が古い?

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Diagnostics自体はMixedRealityToolkitDiagnostics Profileから有効/無効の設定ができます。

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Diagnosticsは、シーン実施中にMixedRealityPlayspace配下に現れます。
Diagnosticsには2つのコンポーネントがアタッチされています。

  • DiagnosticsSystemVoiceControls.cs
    下記2種のボイスコマンドで有効/無効を切り替えることができる。

    • toggle diagnostics
      診断システムの有効/無効を切り替える。(無効の場合、Profilerも非表示になる)
    • toggle profiler
      CPU使用率などのProfile情報の表示/非表示を切り替える。
  • MixedRealityToolkitVisualProfiler.cs
    CPU使用率などのProfile情報を表示するためのコンポーネント
    基本的にはカスタマイズすることはないと思われる。

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今回はいつになく内容が薄いですが、キリが良いので今回はここまで。
次回はEyeTrackingのサンプルを取り扱います。